≪ラオス人民民主共和国≫
インドシナ半島にひっそりと存在する≪ラオス人民民主共和国≫は、中国、ミャンマー、タイ、カンボジア、ベトナムの5カ国と国境を接し、日本の本州ほどの広さを持つ内陸国です。 1893年以来フランスの保護領でしたが、1945年に独立。1975年に現在のラオス人民民主共和国が成立しました。住民の大部はタイ族で仏教徒だそうです。
ラオス政府観光局のサイトではこんな風に書かれていました。
ラオスってどんな国?と問われても答えに困ってしまう。
アンコールワットのように壮大な遺跡があるわけでもなし、エメラルドグリーンの海が広がっているわけでもなし、タイのトムヤンクンのような名の知れ料理があるわけでもない。
かつてはインドシナの戦火に巻き込まれ、今もまたアジアの経済危機の影響をストレートに受けたラオスは、海外からの経済援助に頼っている。
しかし、その中で暮らす人々の心は常に豊かでほほ笑みを絶やさない。
そんなラオスにもフランスの植民地時代にコーヒーの木が持ち込まれましたのですが、これまでのラオスコーヒーは旧ソ連や東欧向けに債務支払いの目的等で輸出されてきたため、品質よりも量の確保に重きが置かれていました。
そんな中で世界各地で活躍する国際NGOオックスファムが品質向上に意欲のある生産者を組織し、東ティモールで活動していた実績のある日本のオルタートレードジャパンと手を組んで高品質なコーヒー栽培を目指して支援を行い、生産者農民が自ら精選工程まで手掛けて少しでも収入を得られるように指導してきました。
写真はピカピカの新しい脱穀機を設置してもらい、手作業で水洗している生産者たちの姿です。
この様な情報から、当店でも同じアジアの一員としてラオスコーヒーの普及に少しでも応援したいと考え、サンプルのコーヒー豆を取り寄せてカッピングテストを行ったところ、予想に反してビックリする美味しさに出会ったのです。そこで今回も東ティモールのように自信を持ってオススメするアジアンコレクションです。
このラオス・ティピカはフェアートレード品でとても評判の良いコーヒー豆です。
産地情報
このコーヒー豆はラオス南部に位置するパクソン郡ボラベン高原カトゥアット村で農薬を使わない自然農法で育てられております。ティピカの中にも数種類のティピカがあり、これらのティピカは数百年に亘って生育している場所の特殊な地理的条件によって区別され、この品種はスマトラ島で生育されたスマトラ・ティピカだと思われます。現存する様々なアラビカ種はこのティピカから派生しています。
香味の特徴とロースト選択
ミディアムで煎り上げた時のカップテストでは、お湯を注した時に立ち上る香りが甘さをタップリ含んだ麦芽&ミルクティーのように感じられました。口に含むと丸みをおびた完熟の甘酸っぱさがあり、マウスフィールも豊潤な力強さがあります。優れた酸味だけでなく、苦味と濃厚な甘みとのバランスも取れています。フルシティやフレンチに深く煎っても十分に美味しく飲んでいただけます。
酸味(ACYDITY) … ★★★★☆
コク(BODY) … ★★★☆☆
風味(FLAVOR) … ★★★☆☆
香り(AROMA) … ★★★☆☆
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