インドネシア産 ウルトラマンデリンの香味特性

◆香り（アロマ）
ウルトラマンデリンは、スマトラ島で生産されるマンデリン種の中でも特に厳選されたもの。
ドライ時の香りは、ハーブやスパイスのような個性的なニュアンスを持ち、
お湯を注ぐとダークチョコレートやスモーキーなアロマが立ち上がります。
さらに、マンデリン特有のアーシー（大地を思わせる）香りがあり、
どこかウッディで湿った森のような香りが広がるのも特徴です。

◆コク（ボディ）
ウルトラマンデリンは、非常に重厚でリッチなフルボディ。
口当たりがシルキーで、クリーミーな質感が感じられます。
スマトラ式の精製方法（ウェットハル）により、複雑で奥深い味わいが生まれます。

◆酸味（アシディティ）
一般的なマンデリンよりも柑橘系の明るい酸味がほのかにあり、
ダークチョコやカカオを思わせるビターな甘みとバランスが取れています。

◆後味（アフターテイスト）
飲んだ後に、スパイス感のある余韻が長く続きます。
ブラックペッパーやナツメグのようなピリッとした刺激がありながら、
キャラメルや黒糖のような甘みも感じられます。

◆おすすめの焙煎度
フルシティロースト～フレンチロースト（中深煎り～深煎り）
深煎りにすることで、スモーキーな風味と甘みが際立ち、
ウルトラマンデリンの特徴を最大限に引き出せます。

◆相性の良いペアリング
ダークチョコレート（ビター感が強いもの）
シナモンやナツメグを使った焼き菓子（スパイス感が調和）
ナッツ系スイーツ（特にアーモンドやヘーゼルナッツ）

◆健康へのメリット
ポリフェノールが豊富 → 抗酸化作用で老化防止
カフェインによる覚醒作用 → 集中力アップ
クロロゲン酸が含まれる → 脂肪燃焼をサポート

焙煎度合いと香味の変化

◆ミディアムロースト（浅煎り）
香り： シトラスやグリーンハーブのような爽やかさ、わずかにフローラルな香り
味わい： ライムやグレープフルーツのようなフレッシュな酸味が強めに出る
コク： 軽めでクリーンな飲み口
後味： ハーブティーのような余韻が長く、ややドライ

→ 浅煎りではマンデリンらしい重厚感は控えめになり、意外なほどクリアな酸味が感じられるのが特徴。紅茶のように飲みやすいが、マンデリン特有のアーシーな風味は弱めになる。

◆シティロースト（中煎り）
香り： ハーブやスパイスのようなマンデリン特有の香りがしっかりと感じられる
味わい： ほのかな柑橘系の酸味とカカオのようなほろ苦さがバランスよく共存
コク： まろやかで飲みごたえがありながら、比較的スムーズ
後味： ほんのりスパイシーな余韻と甘みが残る

→ マンデリンの個性的な味わいを活かしつつも、飲みやすさを求める方におすすめ。ブラックでもミルクと合わせても美味しく、バランスの取れた焙煎度。

◆フルシティロースト（中深煎り）
香り： ダークチョコレートやキャラメルのような甘い香り、スモーキーなニュアンス
味わい： 酸味が落ち着き、カカオや黒糖のような甘みとほろ苦さが主体
コク： しっかりとした厚みのあるボディで、クリーミーな口当たり
後味： ほのかなスパイス感があり、長く続く甘み

→ 最もマンデリンらしさが際立つ焙煎度。深煎りに近いコクのある味わいになりつつ、まだ酸味や甘みも感じられるバランスの良さが特徴。

◆フレンチロースト（深煎り）
香り： 煙やウッディな香り、スパイス感のある重厚なアロマ
味わい： 酸味はほぼ消え、ビターキャラメルやビターチョコレートのような深い苦みと甘み
コク： とても重厚でオイリーな質感、エスプレッソ向き
後味： スモーキーな余韻が長く続き、わずかに黒糖のような甘さが残る

→ 苦みをしっかり楽しみたい方向けの焙煎度。カフェオレやエスプレッソ、アイスコーヒーに向いており、ミルクともよく合う。

ウルトラマンデリンは、インドネシアのマンデリンの中でも特に品質の高い銘柄。
スパイシーで重厚な味わいが好きな方にはたまらない一杯になります。
焙煎の工夫次第で、さらに個性的な風味を引き出せます！